Title |
古木 |
Date |
2006-11-30 - 2006-12-28 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーは、ハミッシュ・フルトンの新作を発表しました。
道を歩く 地上の一番高い所に向かって
そして海岸の道は完全に円となり
屋久島の周りを巡っている
一日歩くこと七回で通ったのは
樹齢2170年の縄文杉 1936メートルの宮之浦岳
太忠岳
屋久島灯台 安房
永田岳を登り下る花山歩道
そして白谷の弥生杉
日本 鹿児島県 2006年11月19日?25日
理解を超えるほど古い縄文杉を目の当たりにして、私は二つのまったく異なりながらも、予期せぬ感情に打たれました。まず、成人以降の私の人生は休みなく続くい旅だったのに対して、この巨大な木は、2170年の間その誕生の地にずっと留まっていたということです。二番目は、この偉大なる生存者を見上げたとき、‘告白による’罪のような感情を経験したことです。私の心に浮んだ言葉は、“なぜ、英国はアメリカのイラク侵攻に加わるなんてことができたのか?”でした。
皮肉にも、この木は(そして同じような他の木も)数え切れない台風を耐え抜いてきただけでなく、形が曲がっているために、真っ直ぐな木が求められた江戸時代も生き延びたのです。大きな建物の建造に使うため税収として切り倒され、いくつもの巨木の切り株が原生林に散在しています。 CCAプロジェクトギャラリーでの私のウォールテキストのタイトルは、古木です。
私は‘ウォーキング・アーティスト’と自称していますが、この二つの言葉のどちらも、アートの技法や分野について重要性はもちません。私は彫刻家でもなければ、これはランドアートでもないのです。
ハミッシュ・フルトンは、リサーチプログラムの教授として2006年11月、CCA北九州に滞在しました。
This post is also available in: 英語
Category |
プロジェクト・ギャラリー |
Artist |
ハミッシュ・フルトン |
Date |
2006-11-30 - 2006-12-28 |