ヴィデオ・スクリーニング 2008 Part 2

Title
日本 端島 (2002)
Date
2008-07-28 - 2008-09-12

カール・マイケル・フォン・ハウスヴォルフ & トマス・ノルダンスタッド
日本 端島 (2002)

CCAプロジェクト・ギャラリーは、2008年7月28日から9月12日まで、 「ヴィデオ・スクリーニング 2」を開催しました。

CCA北九州のビデオ・アーカイヴ・コレクションの中から、貴重な映像作品や資料を取り上げプロジェクト・ギャラリーにて上映する「ヴィデオ・スクリーニング」の2008年度2回目は、カール・ マイケル・フォン・ハウスヴォルフとトーマス・ノルダンスタッドのビデオ作品、「日本 端島」(2002)を上映しました。

ハウスヴォルフは2001年、CCA北九州に滞在中に、長崎県長崎市にある端島を訪れました。かつて日本の近代化を支えてきた炭鉱の一つであった端島、通称「軍艦島」は、最盛期には 当時東京の9倍の人口密度に達しましたが、その後主要エネルギーの移行から次第に衰退、ついには無人島となりました。全ての建物はそのまま放置され、よって廃墟となり倒壊の危険もあるため現在では立ち入り禁止となっています。ハウスヴォルフは、その歴史と今ある光景に衝撃を受け、一旦帰国後制作のために再来日、同じくアーティストでもあり映像作家でもある トーマス・ノルダンスタッドとともに今回上映される映像を完成させます。船で島へ向かうシーンから始まる「端島 日本」でカメラがとらえるのは、今にも崩れ落ちそうな、それでいて当時のまま巨大にそびえたつ建物や、ボロボロのベッド、床に転がる子どものおもちゃやミシンなど、まるで時間から取り残されたような事物です。しかし廃墟と呼ぶにはあまりにも生々しいその光景は、人間の持つ力とそこから生まれる繁栄の素晴らしさと同時に、その裏に潜む貪欲さや虚しさもさらけだし、時や場所といった概念を超え、私たちに訴えかけてくるのです。

Hashima Japan 
2002年 30分

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Category
Artist
カール・マイケル・フォン・ハウスヴォルフ & トマス・ノルダンスタッド
Date
2008-07-28 - 2008-09-12

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