マライケ・ファン・ヴァルメルダム

Title
北九州の馬跳び
Date
1999-11-22 - 1999-12-10

CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、マライケ・ファン・ヴァルメルダムの新作を発表しました。

今回制作されたインスタレーションでは、16mmのループ(循環式)フィルムが使われました。その映像は、日本の習慣としてのお辞儀を主題にしています。小さな子供たちが古い大木の後ろから出てきて、何度もお辞儀をし合う、そして、次の子供たちが出てきて、馬跳びをする、というものです。

またファン・ヴァルメルダムは、CCAアーティスツ・ブック・シリーズの一冊として、蛇腹式の日記を制作しました。本の両面は、西洋面と東洋面とで構成され、東洋面には北斎の版画の波が使われています。

こうした作品は、個々の作品を四方の壁に固まれたスタジオで制作するよりも、ファン・ヴァルメルダムがそれぞれの場所や人々と対応し、作品を生み出していくことを好むこと示しています。実際、彼女はスタジオは持っていないのですが。

「わたしは、さらさらした砂みたいな作品を作るのが好きです。こういう作品は、多くの場合、展覧会に招かれた結果として作られるんですが、最初に場所に反応するんです。スタジオで作品制作していくより、こうしたやり方での方がより自然な感じがします。作品がどんな理由で生まれるにしろ、もちろん結局は、イメージが何よりも重要です。自分の作品が、別の文脈のなかでは、違った意味をもっという事については、そのままずっと保っていきたいです。」

マライケ・ファンヴァルメルダムは、リサーチ・プログラムの教授として1999年11月CCA北九州に滞在しました。

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Artist
マライケ・ファン・ヴァルメルダム
Date
1999-11-22 - 1999-12-10

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