ルアンサック・アヌワトウィモン

Title
輪廻転生
Date
2018-10-01 - 2018-11-09

現代美術センターCCA北九州では、新プログラム「20+」を2018年度よりスタートしました。 「20+」は、現在キャリアを伸ばしつつあるアーティストに焦点を当て、その活動の中で重要なチャレンジにつながる、新たな考えに取り組む機会を提供することを目指すものです。

CCA北九州は1997年の設立以来、アーティストを中心に、建築や科学などを含む様々な分野の第一線で活躍する研究者たちとプロジェクトを行うと同時に、2015年にスタートした「フェローシップ・プログラム」など、若いアーティストを対象としたプログラムも設立当初から積極的に行っています。「20+」は今年、2018年がCCAの21年目であること、そして変化し続けるアートの世界において、常に新しい視点を探求していくことを意味します。

CCA 20+プロジェクトの第二弾では、バンコクを拠点に活動するルアンサック・アヌワトウィモンの新作「輪廻転生」を発表しました。アヌワトウィモンは、今年3月に最後のオスが死んだキタシロサイ、40年ほど前に絶滅したとされるタイのシボリアゲハ、 そして20世紀初頭に絶滅されたとされるニホンオオカミに焦点を当て、 自らの長期に渡るリサーチをもとに制作を行いました。

「進化の結果とは関係なく滅んでいった動物たちは、その種だけではなく、 関連し、 共存し、特有の複雑な生態系を形作っている全ての動植物種について、 とても重要なことを物語っています。」

「自然現象の1つとしての生命の多様性は、非常に重要だと私は考えています。 様々な国の研究チームが、生態系の複雑さを解明するために、観察と調査に膨大な時間を費やしてきました。それが時に、何も知らない者にとっては無関係に思われるようなものであってもです。 全ての生き物は何らかの理由によってつくられるのであり、単なる偶然ではありません。 自然の中で行われる土木工事や建築のプロジェクトと同じように、ある特定の機能が天然の資源管理においてそれぞれあるのです。」

「人間一人ひとりの背景は、唯一無二のものです。 70億人の人口と絶滅危惧種と、 どちらが重要かというのは難しい問題です。 それでも、 人間を全ての生物の所有者として定義することは、 世界全体の豊かな未来の保証には十分ではないかもしれません。」

ールアンサック・アヌワトウィモン

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ルアンサック・アヌワトウィモン
Date
2018-10-01 - 2018-11-09

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