SCHOLARSHIP
2022年受賞者
Rujuta Raoは、奄美大島にて、マングローブと大島紬のリサーチを行った。マングローブについては、数年前より興味を持ち始め、リサーチを始めた。これまでインド、アメリカ、メキシコなどの例を見てきた。世界には絶滅の危機にあるマングローブも多いが、奄美大島では逆に繁殖していることも今回のリサーチのきっかけとなった。以前より織物、染色、材料の歴史などをリサーチしており、作品としての洋服も制作する他、再利用の布や廃棄処分の材料などを使った衣類を制作するプラットフォームも立ち上げている。これまでもインドやイタリアでも染色や織物の歴史、衣類の材料について調査をしてきた。今回の日本滞在でも、奄美や沖縄の紬の柄や染色方法などを調べ、今後の作品、衣類制作に生かす。
Elodie Royerは、パリ科学文学研究大学(PLS研究大学)博士課程(SACRe)在学中(2022年当時)これまでにカディスト(パリとサンフランシスコにスペースを持つ美術財団)、パリ日本文化会館やパレ・ド・トーキョーなどで数々の展覧会を企画。十年ほど前より戦後の日本におけるパフォーマンス・アートやコンセプチュアル・アートに興味を持ち始める。今回のリサーチでは、沖縄の女性のアーティストに焦点を当て、彼らの活動がどのように環境とリンクしているのか、地域の伝統や歴史とも関連づけて調査。実際にアーティストとのインタビューも行った。沖縄に注目した理由の一つは、その独特の宗教、文化的背景である。この地域で信仰されてきた宗教には、アニミズム、土着的信仰要素が強く見られ、その中で女性は重要な役割を果たしてきた。そういった文化人類学的な観点からの調査も行った。