Title |
連続する道 |
Date |
2018-06-04 - 2018-08-10 |
現代美術センターCCA北九州では、新プログラム「20+」を2018年度よりスタートします。「20+」は、現在キャリアを伸ばしつつあるアーティストに焦点を当て、その活動の中で重要なチャレンジにつながる、新たな考えに取り組む機会を提供することを目指すものです。
CCA北九州は1997年の設立以来、アーティストを中心に、建築や科学などを含む様々な分野の第一線で活躍する研究者たちとプロジェクトを行うと同時に、2015年にスタートした「フェローシップ・プログラム」など、若いアーティストを対象としたプログラムも設立当初から積極的に行っています。
「20+」は今年、2018年がCCAの21年目であること、そして変化し続けるアートの世界において、常に新しい視点を探求していくことを意味します。
第1回目の20+は、パリを拠点に活動する3人の建築家グループ、バンカー・パレスのプロジェクトを発表します。
「私たちは建築家として、既存の空間に新しい見方をもたらす枠組みを作ることに興味があります。空間に訪れる人の経験は、自身が歩き回ること、そして時間的混乱との関連に左右されます。今回のプロジェクトでは、2つの壁で出来た廊下をCCAギャラリーに設け、ギャラリー内での内部性と外部性という状況を作りだします。実質性と時間との関連において、元の空間はぼやけて、とらえどころがなくなり、そのため観客は自分の思うままに、くまなくその空間を歩き回ることになります。すると、目的なく歩いている時にあるように、時間の感覚がその場にとどまっていくのです。廊下内の映像が映し出されているスペースにたどり着いた時、空間と時間の中での自分の位置に疑問が起こります。時間差によって映し出される映像の中にあるのは、自分が歩き回っている姿なのです。」
ダン・グレアム「複雑性は、人によってもたらされる」
ヴィト・アコンチ「建築にとって重要なのは空間ではなく、時間だ」
—バンカー・パレス
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