ディディエ・フォスティノの作品は、身体性における、「まさに今この瞬間」という意識に関係するものだ。そして、感性を刺激するような触覚を引き起こす。アートや建築のどんな領分に留まることなく、人はそれぞれ自分のカラダがあるという事実をもとに、それを自由に操作して私たちの世界を作ろうと彼は呼びかける。とはいうものの、フォスティノはカラダというものが、最終的には、政治的および社会的な状態を取り扱うものの、つくられた状況に馴染みやすく無気力なものであることに気がついている。だからこそ、彼の破壊的な立場は、私たちに私的なものと公的なものの境界、そして個人と共同体の境界を再考するよう促すのだ。
リサーチ・プログラム教授(2005/2010)
Bridge the Gap? 5 (2009 ヴェニス)
Bridge the Gap? 6 (2009 ニューヨーク)
Bridge the Gap? 7 (2011 グラナダ)
Bridge the Gap? 8 (2011 アウンガラ)
Bridge the Gap? 9 (2012 メキシコシティ)
Bridge the Gap? 10 (2014 イスタンブール)
Bridge the Gap? 11(2015 シンガポール)
Bridge the Gap? 12 (2016 ジェノヴァ)
2004/2005/2009/2010/2011/2012/2013/2014
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