Title |
アローン、レ・ヴォワシ・ア・パルレ |
Date |
2014-10-06 - 24 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、マシュー・ヘイルの新作を発表しました。
「『アローン、レ・ヴォワシ・ア・パルレ:』という作品の一番の柱となるのは、CCA北九州プロジェクト・ギャラリーという日本の或る空間です。そのほかの要素は、そこを訪ねる観客となります。」
「私たちは、意識をもつ存在であり、自己の内的あるいは外的な日々の暮らしに起きる 予期せぬことを何とか処理し、その両方を心地よいものにしようとする絶え間ない変化のなかにいます。私たち自身にとって、確固たる境界などないのです。流砂のように状況はめまぐるしく移ろい、私たちは何かを築き、また再建していきます。不安の止むことはないものの、喜びも思い出したようにやってきます。」
「北九州にあるこの空間は、ベルリンに住む者にとって、物事を受け入れ、放出していく過程が、新たに目に見えるようになり、より考えやすくなる、そういう場所なのです。」
「最初に私がCCAを訪れたのは家族と一緒の9年前で、深い刺激を受けました。そして、日本的な要素が新しい作品のなかに現れ始めたのです。ベルリンで無意識に制作するなかで、そしてドイツの文化的な要素と関連しながら。」
「『アローン、レ・ヴォワシ・ア・パルレ:』は、有機的に生み出されることで、空間という形式のなかで或る症状を示すような要素から成る集合体を形成しようとする試みです。」
「日本の伝統的な建築は、世界で最も空間的に柔軟性に富んでいます。屋内は、ほぼ一瞬にして屋外とつながる、驚くべきものです、あなたがそこで脅威にさらされていなければの話ですが※。なぜならそれは、『隠れるのは喜びだが、見つからないというのは不幸でもある。』(D.W.ウィニコット)」
※日本に見られる「引きこもり」という様相を参照
マシュー・ヘイルは、リサーチ・プログラムの教授として2014年9月11日から10月6日までCCA北九州に滞在しました。
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