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オラデレ・アジボイエ・バンボイエ

ＣＣＡ北九州プロジェクト・ギャラリーでは、オラデレ・アジボイエ・バンボイエの新作を発表しました。

このプロジェクトで、バンボイエは家（うち、ふるさと）という言葉の意味を探っていきました。それは、安全が確保されている場所という意味ではなく、むしろ、過度の近代性を超えた結果生まれたものとしての意味になります。古びた区別や差異をすぐに腐らせることができる一方で、新しいものの為の状況を創り出していく、そして、今、ここでなにが起こっているのかという、現在進行形のものについての考え方への挑戦に導いていくということです。「うち」と題された新作は、ナイジェリアから得られたイメージ、そしてバンボイエのベルリン滞在中に見つけられた、とあるドイツ人の家族のイメージ、そして彼の日本滞在中に新しく制作されたイメージが使用され、様々なメディアを利用した映像のインスタレーションとなりました。

家や所有物の持つセンチメンタルな意味合いから離れ、彼の他の作品と似通った流れの中にあるこのプロジェクトでは、自己の奇妙さ、よそよそしさと、他者の親密さを取り上げていったのです。

オラデレ・アジボイエ・バンボイエは、リサーチ・プログラムの2000年7月の教授としてＣＣＡ北九州に滞在しました。

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