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2016-10-08 - 2016-11-18 |
現代美術センターCCA 北九州では、ニューヨークを拠点に活動するキム・ソンファンの新作を発表します。
「2016 年9月。最近の破滅的状況とその予期できないような影響 - 特に、私が住む米国内外における人種間の緊張の中で、若い男性が見知らぬ相手からの謝罪を求める場面を考え始めました。その場面における最小限の表現においてでさえ、労働に関連する概念を見過ごすことはまずできないでしょう。第一に、想像上の空間、つまりその場面では、若者はどういう人物なのか。通常それは、彼の肌の色や演じる言葉によって解釈されます。第二に、演じていない時、彼は何の仕事をしているのか。いわゆるアマチュアの俳優で、作品の制作中はある種の重要性をもたらすために、一時的に尊厳をもつ存在とされていても、演じる行為で生活が変わることはほとんどないのでしょうか。3番目に、演出のスタッフや舞台装置の規模から、どの程度の予算になるか算出します。これら全てのことが、謝罪を要求する1人の男性を描くのに必要なことなのです。」
「CCAでは、ニューヨークの国連インターナショナル・スクールの学生と制作したビデオ・クリップを、ギャラリーで上映することからスタートします。そうした素材をもとに、ギャラリー空間の建築的要素を用いて、録画された映像から聞こえてくるであろう、いくつかの必要なことを探していきます。」
これでひとまず助かった。さあ、カーテンを閉めておくれ。
ああいう肌の男たちは、みんな今のような選びかたをしてくれますように。
― ウィリアム・シェイクスピア「 ヴェニスの商人」(福田恆存訳)より
キム・ソンファンは、2016年10月1日から8日までCCA北九州に滞在しました。
私のからだは移動する
私は我が子らに自立してもらいたい
私の労働者たちは私に仕えてくれる
私を取り巻くものは私に仕えてくれる
または、私を取り巻くものは、
私がきちんと仕えてもらいたいと考える人々に仕えてくれる。
私のからだが、私が計画したように動き出すとき
私のからだが、私の考えを実現化し始めるとき
私のからだが、私が計画したように動き出すとき
私のからだが、ただ一つの考えを実現化しようとするとき
(抜粋)
クレジット:
gak jju gu geom
각주구검
My body moves
作詞 キム・ソンファン
作曲 dogr(チャールズ・アイヴズ「交響曲第2番」より)
映像クレジット:
脚本 キム・ソンファン
キム・ソンファンとデヴィット・マイケル・ディグレゴリオにより開催されたワークショップより
ワークショップ参加者
トキ・ラザフィンドラコト、スン・クォン、ジュアン・ロザノ・ゴンザレス・デル・タナゴ、ドリュー・ヒル、アルハンドロ・デール・フィゲマン、ジュリエット・オコナー、カーティス・ホサン、ヴィヴィアン・メルダー
場所:国連インターナショナル・スクール
24-50 FDR Drive, New York, USA
2016年7月11日—7月28日
ご協力いただいたジェレミー・バーク、ジェーン・キャンブリン、キアラ・ドネイ、ミシェル・バートランド、ダン・クックに感謝します。