2017年8月25日ー28日

建築ワークショップ 2017
宮本佳明 曽我部昌史 小川次郎

現代美術センターCCA 北九州では、2017年8月25日から28日までの4日間に渡り、大阪市立大学宮本佳明研
究室、神奈川大学曽我部昌史研究室、日本工業大学小川次郎研究室、北九州市立大学と共同で建築ワークショッ
プを行います。今年は、昨年に引き続き「北九州学術研究都市」をリサーチしていきます。

CCA北九州が2015年に北九州学術研究都市(以下、学研)内に拠点を移してから3年目を迎えようとしています。
2001年にオープンした学研は、アジアにおける学術機能の拠点としての機能だけではなく、良好な住宅地の供給も
視野にいれた整備事業の一環として計画されました。道路や最新のインフラが整備され、すべてが新しく計画され
た最先端の学研都市は、オープンから15年を経て、徐々に周辺の環境に馴染んできたように思います。学研都市内
の自然環境の生育、交通網の整備などにより、今では周辺の住宅地から訪れる人々の多様な活動を受け入れる、地
域の中心的な役割を担っています。

新しく街を作ることは、経済発展を続けるアジアを中心に、これからますます実行されることでしょう。世界的に見
ても、計画された都市が地域に溶け込み、住宅地とセットで発展を続けているという点において、学研は最も興味深
いリサーチ対象の一つだと考えられます。建築や都市計画の視点からだけではなく、住宅地と学研都市が生み出す
新たなコミュニティのあり方、学研都市内外の自然環境の生育による新しい自然環境の生成など、現在の学研とそ
の周辺の状況をリサーチすることは、計画された都市のあり方を多層的に考察する一つのきっかけになりうると考
えます。

今回のワークショップでは、4日間にわたり、学研都市内及び学研都市周辺の街との境目を、地形や植生といった
自然環境の視点だけでなく、交通、エネルギー、ストリートファニチャーなどの人工環境の視点を加え精緻にリサー
チすることで、都市と周辺環境との関係に対する新たな視座を獲得することを目的とします。


Category
Title
建築ワークショップ 2017
Date
2017-08-25 - 28