Title |
超主観的な |
Date |
2000-12-25 - 2001-02-02 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーは、ピピロッティ・リストの新作を発表しました。
このプロジェクトは、「自然」と「文化/文明」のあいだの、たがいを干渉し切り離す境目に、集中的かつ内閉的ともいえる意識を注ぐものとなりました。主観性が羽ばたくことによって、都市の片隅のディテール(文字どおりの意味で)への視野/眺めは開かれ、表現豊かなかたちで自然と溶け込んでいくのです(または、「表現豊かな自然と、文明の輝かしい風貌」という言葉を使えるかもしれません)。カメラは、ディテールにわたる人間(日本人、つまり、物事のディテールについてとても意識が高く、カオスのなかに秩序あるディテールをもつ人々)の営みの軌跡をたたえるということで作用していったのです。
私たちの世界のなかにあるいくつもの世界、そしてその中にある様々な小世界を考えることは、生きることの驚異について、どのように意識を集中させ、またどのようにそれを大切にするかという問題をを立証することなのです。
ピピロッティ・リストは、リサーチプログラムの2000年12月の教授としてCCA北九州に滞在しました。
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Category |
プロジェクト・ギャラリー |
Artist |
ピピロッティ・リスト |
Date |
2000-12-25 - 2001-02-02 |