Title |
七色の空 |
Date |
2003-03-31 - 2003-05-16 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーは、フィリップ・パレノの新作を発表しました。
CCAでのプロジェクト「七色の空」は、決められた形式にあるものではなく、展覧会期間中に何度か様相が変わります。それぞれが、展示される別々のオブジェクトの一面となります。これらの時間を、3次元のスナップショットと考えることができます。3次元のスナップショットは、平面のスナップショットとほとんど同じですが、ただ1つ違うのは、その中にある情報により、世界について3次元の表現をつくりあげることができるのです。
このプロジェクトは、2000年5月にCCAに滞在したアーティスト、リアム・ギリックに宛てられたものです。1つの展覧会が、コミュニケーションのポスト・シンボリックな方法として手紙のように誰かに向けられることは、確かに珍しいことです。このプロジェクトは、90年代初めよりパレノとギリックが話し合ってきたことの一部なのです。ですから、観客はこのプロジェクトを、盗まれた手紙として、あるいはあらすじのような要素の続きとして、無頓着に読むことができます。そのあらすじの中では、フィクションと現実が交差しぼやけていて、将来(はかない)や過去(不安定な)のないような歴史の中のある瞬間を取り上げています。その瞬間は、夢の時間とその翌日のはざまで明滅しながら揺れ動いているのです。
フィリップ・パレノは、リサーチプログラムの教授として2003年3月CCA北九州に滞在しました。
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