ある場所に居住することは、現代において何を意味するのか。住環境とどのような関係を持つことができるのか。イザベル・ダエロン(1983年フランス、プルムール生)の作品は、こうした疑問からつくられている。住環境とそれを構成する自然の要素についての思索を元に、ダエロンは物やインスタレーション、空間をデザインし、素材と技術、そしてその場所の間の、ちょうどいいバランスを探し求める。例えばプロジェクト「トピック、または流れていくものをとどめたいというユートピア的な願望」では、移り変わり流れていく自然と、持続可能なエネルギーの公の場における利用について疑問を投げかけ、雨水や落ち葉など様々なものを集めていく。このプロジェクトはリール・デザイン賞(2012)、パリ市デザイン大賞(2013)、アウディ・デザイン賞(2015)など数々の賞を受賞した。
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