ジョセフ・グリッグリー

ジョゼフ・グリッグリーは、1956年アメリカ、マサチューセッツ州のイースト・ロングミドウに生まれ、ニュージャージー州ジャージー・シティおよびミシガン州アン・アーバーで活動している。ジョセフ・グリッグリーのアートは会話についてのものであり、会話がたどる道、会話のかたちや色、そして語り直されながら会話のなかで語られる物語についてである。子どもの頃の事故で聴覚を失ったグリッグリーは、自分の日常生活のなかで起きる書き留められた会話を作品の素材として使う。それらは、耳の聞こえる人たちがメモや名前、あるいは彼が相手の唇の動きを読むことができないときに「会話する」ための短い言葉を書き留めたたくさんの紙切れだ。彼はこうした会話のかけらで、壁を使った作品や卓上の絵画的な作品をつくっていきます。そして、話すことと書くことや読むこと、聞くことのあいだにある避けられない開きというものを問題にしていく。

リサーチ・プログラム教授 (1998)

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