Title |
パッセージ、2004 |
Date |
2004-12-20 - 2005-02-04 |
500個のチョコレートが「食べ終わった後の銀のフォイルで彫刻をつくってください」というリクエストとともに配られました。
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーは、ローマン・オンダックの新作を発表しました。
様々なメディア(媒体)や方法を使ってインスタレーションや写真、ドローイングを制作したりパフォーマンスを行う中で、オンダックはある特殊な状況を探っていきます。その状況とはほとんどの場合彼が何らかの関係を持つ人々を巻き込んだものなのです。そうした人々は作品の中である特定の役割を持ったり、あるいはオンダックの説明をもとに何かをつくりだすことで制作に参加します。いくつかのオンダックの作品の内部構造は、個人的に知らない人を、作品に参加するようにどこかで刺激するやり方で意図的に組み立てられていくのです。
こうしたことはまた、北九州の鉄鋼関連企業に勤める約500人の人々と共同制作する今回のCCAでのプロジェクトにもあてはまります。彼らに個人的に会うことはなく、プロジェクトの説明を全員に伝える、また別の協力者を通してのみ連絡をとり、オンダックは、日本の社会についての自分の心像と理解を、段階的に自分の作品の中に映し出していくのです。
各参加者(鉄鋼関連企業に働く人々)は、銀紙で包まれたチョコレートを、それを食べた後に銀紙で何か小さい彫刻を作ってもらえないかという、シンプルなお願いとともに受け取りました。そして、彼らが作った彫刻はプロジェクト・ギャラリーに展示されました。
ローマン・オンダックは、リサーチ・プログラムの教授として2004年11月21日から1ヶ月間CCA北九州に滞在しました。
協力企業:
(株)アステック入江、岸川商事(株)、(株)小玉商店、自見産業(株)
(株)新日化環境エンジニアリング、新日本製鐵(株) 八幡製鐵所
大光炉材(株)、三島光産(株)、(株)山本工作所
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