篠原 一男

Title
通りと人影
Date
2006-10-02 - 20

現代美術センターCCA北九州では、篠原一男「通りと人影」展を、2006年10月2日から20日までCCAプロジェクトギャラリーにて開催しました。

今年3月に、CCAより出版された「通りと人影」は、篠原氏が70〜80年代にかけてヨーロッパ、アフリカ、及び南北アメリカを旅する中で撮影された、一万点に及ぶ写真アーカイヴからの画像で構成され、2004年11月に開催された同題のシンポジウムでの、氏の最後の講演ともなった文章が収録されています。篠原氏がレンズを通してとらえ続けたのは、彼の建築空間の原型とも言うべきものでした。それは、道行く人々、雑踏、歴史、文化であり、そしてそこに集い生活する人そのものでした。同時にそれは、未来に向けて作り出そうとしていた空間を、世界の都市や街、人々の中に追い求めた記録でもあり、多くの場合「静」の言葉とともに語られる空間を作り出した篠原氏の新しい一面が凝縮されているのです。

「通りと人影」の出版と平行して企画された今回のプロジェクトは、篠原氏が旅の中で撮影した100点以上の画像から構成されました。

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