Title |
37秒 - サウンドチェック - |
Date |
2007-11-05 - 2007-12-14 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、パリを拠点に活動するアーティスト、メリック・オハニアンの新作を発表しました。
1936年6月3日午後3時30分、フランスの言語博物館のスタッフは、インタビューのために、著名な哲学者、アンリ・ベルクソンをその仕事部屋に訪ねました。インタビュー前に、ベルクソンは音声チェックを頼まれ、この音声録音テストのため、1900年に出版された著作「笑い」の中から2節の文章を読み上げました。 しかし、結局、携帯録音機の技術的な問題のためにインタビューは実現せず、37秒の音声録音だけが、この哲学者の肉声の現存する唯一の記録になったのです。
CCAでのプロジェクト「37秒-サウンドチェック- *」でメリック・オハニアンは、記録としてのこの特殊な録音の現実について疑問を投げかけます。最小限の介入と展示空間を変えることによって、この問いかけは、その現実とCCAプロジェクト・ギャラリー自体の性質に転移していくのです。
メリック・オハニアンは、リサーチプログラムの教授として2007年9月26日から11月4日までCCA北九州に滞在しました。
*「37秒- サウンドチェックー」は、レコード、レコードプレーヤー、2つのスピーカー、268個の石膏の文字、そして80個の電気のスイッチにより構成されている
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Category |
プロジェクト・ギャラリー |
Artist |
メリック・オハニアン |
Date |
2007-11-05 - 2007-12-14 |