Bridge the Gap?

「ブリッジ・ザ・ギャップ?」は、アーティスト、科学者、デザイナー、人文科学の研究者が集い、異なる考えやそれぞれの分野に根づく価値観を尊重しながら、学際的な探求の中でアイデアを交換し、触発しあう現在進行の場をつくることを目指します。30人に及ぶアート/科学/人文学の専門家たちを招いて2001年に北九州で開催したのを皮切りに、ミラノ、チェンマイ、北九州/上海、ヴェニス、ニューヨーク、グラナダ、アウンガラ、メキシコシティ、イスタンブール。その会合の規模と開催地を常に変えながら継続してきました。

コーヒーブレイクを話し合いの中心的な場にすること、そして参加者同士の交流をより確かなものにすることで、「ブリッジ・ザ・ギャップ?」は、現実の、そして仮想上のサロンが、この現在において、いかに必要であるかという問題を投げかけます。「ブリッジ・ザ・ギャップ?」は、知識が生み出すものに対し、枠組みやヒエラルキーのないものの見方を提案します、それは分野の境界線を超え、知識が蓄えられることの生み出す恐れを超えていくものです。伝統的なコンファレンスは秩序と安定を強調するものでした。反対に、私たちは今、変動と不安定、つまり予測できないものを見るのです。非平衡物理においては、不安定なシステムと不安定な環境力学についてのさまざまな考えがあります。それを確認することではなく、「ブリッジ・ザ・ギャップ?」は、その連結的な可能性を表現します。

さまざまな観点から生まれる考えや議論の場をもつことで、共同研究や共同制作の基盤は広まるとともに深くなり、やがてそれを創りあげていくのです。

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