2015年8月29日 – 31日

建築ワークショップ 2015
宮本佳明 曽我部昌史 小川次郎 五十嵐太郎 金田充弘

CCAが八幡にて活動を始め、今年で19年目になります。活動当初より、建築を現代アートと密接な関係にある重要な分野として、様々な建築関連のプログラムを企画し、また第一線で活躍する建築家とも共同で数々のプロジェクトを行ってきました。2013年からは、建築専攻の大学研究室や若手建築家とともに、毎年建築ワークショップを行っています。今年も、2015年8月29日から31日まで、大阪市立大学宮本佳明研究室、神奈川大学曽我部昌史研究室、日本工業大学小川次郎研究室と共同で、建築ワークショップを開催します。

これまで建築ワークショップでは、CCAが位置する八幡東区に焦点をあて、建築物や都市計画について様々な角度からリサーチを行ってきました。第1回の2013年1月には、「製鉄と八幡の関連」をキーワードに、工業と街の関係に焦点を当て、2013年9月には、八幡製鉄所の活況がもたらした地域固有の風景である「斜面地住宅」に焦点を当て、それぞれリサーチを行いました。昨年は、「駅」をキーワードに、人々の生活や暮らし、街の歴史と発展について、商店街や鉄道などの交通網、東田地域を中心とする工場地域も含め、リサーチと提案を行いました。
 今年のワークショップでは、昨年からさらに地域を限定し、「八幡駅前地区」のリサーチと、その結果を踏まえた提案を行っていきます。
八幡駅前地区は、2002年から2005年にかけて大規模な開発が行われました。かつて重要な工業であった製鉄を中心に整備された地域が、新しいイメージに生まれ変わった瞬間でした。それから約10年が経った2014年3月、八幡市立病院の移転が発表されました。開発から10年経った現在の八幡駅前地区は、10年前から立場を変えて、新しい街の姿にとってのコンテクストとなります。また、開発が行われる以前から街のシンボルとして佇む八幡市民会館やその周辺環境もさらなる変化を遂げることでしょう。

未来は常に歴史の延長線上に作られます。街が変わる時、これまでの街の歴史と新しい街のイメージはどのように調停されるのでしょうか。また、街にとって駅前地区とはどのような存在なのでしょうか。過去3回のワークショップの成果も踏まえ、八幡駅前地区の環境の変化やこれからのあるべき姿を、今回のワークショップを通じて考えていきます。

コーディネーター
垣内光司 吉岡寛之 山口陽登

参加者
大阪市立大学宮本佳明研究室
神奈川大学曽我部昌史研究室
日本工業大学小川次郎研究室

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Title
建築ワークショップ 2015
Date
2015-08-29 - 31