2016年8月28日ー31日

建築ワークショップ 2016
宮本佳明 曽我部昌史 小川次郎 北川啓介

CCA北九州は、2015年9月に北九州学術研究都市内に拠点を移し、新しいプログラムを展開しています。今回はその「北九州学術研究都市(学研)」に焦点をあて、学研と周辺地域のリサーチを行い、学研内外に見られる建築や都市計画、また関連する様々な事象を通して、これからの「学術研究都市」を考察していきます。

北九州の学研は、アジアにおける学術機能の拠点を目指し2001年にオープンしました。教育・研究機関の集積だけではなく、良好な住宅地の供給も視野にいれた整備事業の一環であり、その中心的な役割を担っています。

開設から15年たった現在、周辺の環境は開設当時から大きく変化しました。開発は現在も続けられており、政治的、経済的状況も考慮すると、今後もさらなる変化を遂げることが予想されます。

また、大学や研究機関の在り方をめぐる状況や議論もこの数年で激しく変化しました。より世界に開かれることが求められ、インターネット始めとする技術により、大学や研究機関は、地理的条件に関わらず、より緊密な関係性を築くことが簡単にできるようになりました。学研開設当初の方針の中核にあった「アジア」という地域も、政治的にも経済的にも著しく成長し、世界へ大きな影響を及ぼすようになりました。「アジア」を考えるには、「世界」を考えざるを得ない時代になったと言えるでしょう。そうした状況の中では、1つの型にはまらない、より柔軟なシステムが必要になってきます。

また、学研は地域のコミュニティでの役割も求められます。他の多くの地方都市と同じく、高齢化や人口減少の問題を抱える北九州市ですが、学研の位置するエリアは住宅地の開発が進んでおり、子どもの数が増加するなど、市内の他の地域とはまた違った様相を見せています。

今回のワークショップは、2015年度CCAフェローシップ・プログラムのフェロー、加藤直樹さんと魚谷剛紀さんが数ヶ月に渡り行った学研及び学研周辺のリサーチを出発点として行います。リサーチの中で浮かび上がってきた幾つかのキーワードを2つに分け調査していきます。1つは学研(教育、建築、デザイン、学研関係者—学生、留学生、教員など)、2つ目は学研を取り巻く環境(交通、農業、産業、住宅、教育、建築物、都市計画、歴史、住民)についてです。その1つ1つは、お互いに関連のない項目もありますが、そこから周囲の環境がつくられ、この地域にしかない特徴を生み出していく要因となっています。4日間のリサーチによりその特徴を見据え、それをベースとして、内外で起こる社会的変化の中で、学研が重要な存在となるための建築、デザイン、都市計画の役割を提案します。

コーディネーター:
加藤直樹(加藤住吉) 魚谷剛紀(Uo.A) 山口陽登(siinari) 山田彩子(CCA北九州)

This post is also available in: 英語


Category
Title
建築ワークショップ 2016
Date
2016-08-28 - 31