マライケ・ファン・ヴァルメルダム

Title
棒、水しぶき、そして光
Date
2005-12-12 - 2006-01-27

CCA北九州プロジェクト・ギャラリーは、マライケ・ファン・ヴァルメルダムの新作を発表しました。

今回の展覧会、「棒、水しぶき、そして光」は、液体のように振舞う時間の広がりという、誰にも止められない現象を概念的に表したものです。ほんのわずかでも動いている人は誰でも、肉体的に、そしてそれゆえに精神的にも時間と対峙しています。 時間が私たちによって生み出されたものであろうとなかろうと、時間とともにそしてその中で私たちは生きていかなくてはならないのです。

支え棒は、それで写真を支えられるでしょうか? 水しぶきは風景を変えるでしょうか? どれだけ長く、空間を照らすことができるでしょうか? 亡くなった母親は、隔絶されたものなのでしょうか? こうした全ての疑問を、ファン・ヴァルメルダムは暗闇の中の猫の目で観察しているのです。ここでの彼女の作品は、一時的な状況や行動を取り扱っています。真珠層の色味のペンキを固めた水溜りの「待って!」という作品は、彼女自身の時間の凍結を示しています。時間は保留され、見る人はそれによって、次に何が来るのかという思惑の中に取り残されるのです。風景の中のすばやい、または過激な移り変わりが、変化し続ける瞬時の連続へと時間を変えるように。

マライケ・ファン・ヴァルメルダムは、リサーチ・プログラムの教授として2005年12月にCCA北九州に滞在しました。

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マライケ・ファン・ヴァルメルダム
Date
2005-12-12 - 2006-01-27

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