ヨナ・フリードマン

Title
ヨナ・フリードマン
Date
2016-01-25 - 2016-03-04

CCAギャラリーでは、2016年1月25日から3月4日まで、パリを拠点に活動する建築家、ヨナ・フリードマンの展覧会を開催します。

ヨナ・フリードマンが提唱した理論や実践は、20世紀、そしてこの21世紀における建築の言説に大きな影響を及ぼしてきました。 50年代から、人口の増加、住宅不足、貧困や環境への懸念などの切迫した問題を見て取り、フリードマンは「可動建築」や「空中都市」といった考えから発展した対応策、デザインや構造を個人が自由にできる、居住者の必要性に順応する住環境を提唱してきました。彼のこうした考えは、社会学、数学、科学、経済や哲学などの分野とも密接に関連しながら追求されています。その考え方は、日本の「メタボリズム」のような建築運動への影響として世界中に見ることができ、また、建築家のみならず現代アーティストの発想を喚起し続けています。

「ここで展示されるオブジェは、ワークショップへの参加者によって会場でつくられます。単なる回顧展ではなく、ある意味で、わたしの建築の考え方の行程がわかるようなものにしたいのです。

だからといって、回顧的な要素が全くないわけではありません。初期のドローイングや写真、展示されるオブジェ制作の「マニュアル」も展示されます。私にとって、費用のかからない素材を使って構造を組み立てるということが重要なのです。素材(フラフープや竹、柔らかいプラスチック管、針金の格子)はDIY店で簡単に見つけられます。組み立てには、強粘テープや針金が使えます。このオブジェをつくるのに専門知識は要りません。単純な技で誰でもできるのです。

わたしは、同じような原則に基づいた展覧会を、上海、パリ、イタリア、スペイン、そしてハンガリーなどでも行いました。学生、あるいは展覧会に来た人たちが制作することができたのです。

建築は、即興的にできるはずで、そうすれば大衆芸術になるはずです、もちろん!」

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ヨナ・フリードマン
Date
2016-01-25 - 2016-03-04

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