カタリナ・ジーヴェルディング(1944年生)は、デュッセルドルフとベルリンを拠点として活動している。記録写真、スクリーン投影やさまざまな映像、ヴィデオ、スライドやプロジェクションやディスプレイ装置などによって、アナログ的あるいはデジタルな手法を取り混ぜたやり方で作品制作を行っている。1967年以来、ジーヴェルデイングは、フィルムやカメラ装置を用いた大画面の映像をつくりあげるということに力を注ぐ。彼女の合理性を求めるアーティスティックな作品への取り組み方は、光特有の物質/非物質性やその分量というもの、そしてこれらの映像やメディア技術における露光プロセスに触発され、類推されるものだ。ジーヴェルディングは、作品の概念的な構成や表現技法に関連しながら、錯綜とした潜在的な社会問題を探っていきます。その結果、鑑賞者は、映像物や見ることの構造的な相互作用のなかに引き入れられていく。
リサーチ・プログラム教授 (1999)
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