Title |
DO IT |
Date |
2012-12-10 - 2013-01-11 |
CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、ハンス=ピーター・フェルドマン、アリソン・ノウルズ、クリスチャン・マークレー、ヴァレリー・ムレジャンによる「DO IT」の展覧会を、2012年12月10日から2013年1月11日まで行いました。
「DO IT」は、ハンス・ウルリッヒ・オブリストによって企画されたプロジェクトで、 アーティストが書いた指示書に従うことでつくられる展覧会です。指示書を読んだ人が、それを自分で理解し、自分のいる場所で、自分の日常の中で手に入れられるものを使い、行動することが素材となり、作品づくりのスタートとなります。つまり、アーティストの指示書が実現される度に、指示書を読んだ個人やその人が置かれている環境に影響されながら、作品は再現されていくのです。ですから、一つの指示書から作られる作品はいくつも存在することになりますが、その中に一つとして同じものはありません。
「DO IT は1993年、パリのカフェ・セレクトでのクリスチャン・ボルタンスキー、ベルトラン・ラヴィエと私の会話から始まりました。二人とも、指示にそって進められていく様々な形式や方法について、1970年代初めより興味を持ち活動してきたアーティストです。カフェで夜話した時は、彼らの作品に含まれる指示について話をしたのです。」
「DO ITは、開かれた、そして現在進行形にある展覧会の一つの形に由来するものです。個々の指示書は、空っぽの空間を占拠のために解放することができます。そして、完全に自由な方法でアート作品を解釈し、違った言葉で置き換えていくことの可能性を呼び起すのです。置かれている位置や場所に基づく解釈を可能にし、作品自体がその場の構造に適合することが求められます。DO ITが行われる様々な都市において、その作品の文脈を積極的に構築して、その場の影響や特長を作品に与えていくのです。」 − ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
CCAのプロジェクトでは、ハンス=ピーター・フェルドマン、アリソン・ノウルズ、 クリスチャン・マークレー、ヴァレリー・ムレジャンの4人の指示書により作品が作られました。CCAや北九州に関連のある人が、アーティストの指示書を読み、自分で解釈し実行していき、ギャラリーでは、彼らが指示書に従っていく様子とその結果 – つまりアート作品が、ヴィデオや写真による記録や物品などの素材を使って展示されました。
また今回の「DO IT」の記録は、インターネット上での「DO IT」プロジェクトに送られました。
このサイトには80を超えるアーティストの指示書が掲載され、「DO IT」に関連する エッセイやインタビュー、プロジェクトや展覧会の記録などが、継続的に更新されています。
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Category |
プロジェクト・ギャラリー |
Artist |
ハンス=ピーター・フェルドマン アリソン・ノウルズ クリスチャン・マークレー ヴァレリー・ムレジャン |
Date |
2012-12-10 - 2013-01-11 |